【目次】松井富一『国際的出版都市建設の夢—広島図書の現在と将来—』(広島図書、1949/S24)

20.8×15.1㎝。
▼表紙「国際的出版都市建設の夢/広島図書の現在と将来/広島図書株式会社 松井富一」。扉(青色地料紙)「国際的出版都市建設の夢/広島図書の現在と将来/(著者近影) [広島図書株式会社/広島印刷株式会社] 取締役会長 松井富一」。
▼序文(1)「知友松井富一君の理想に寄す/(著者近影) [広島商工会議所会頭/芸備銀行副頭取]伊藤豊/……/昭和二十四年五月」
▼序文(2)「松井富一君の夢に寄せて/(著者近影) [日本教育学会会長/広島文理科大学長]文学博士 長田新/……」。
▼「九州の中心たる風丘と、近畿の中心たる京阪神の中央に位し、中国地方の首都であると主に、世界の公園瀬戸内海を隔てて四国を抱擁して」いる位置にあることに加え、「かつての軍港呉は、今や貿易港として更生し、竣工近き広島港と相並んで、世界海上交通の要衝となるの日も近き将来でありましょう」という国外とのつながり、「山陽線の中枢であり、芸備線宇品線可部線の起点たる」陸上交通の要衝でもあることから、出版流通拠点として、また「国際的出版都市」としての広島の可能性に言及する。この遠大な構想を支えていたのは、昭和21年10月創刊の小学生用教育雑誌『銀の鈴』の盛況と、みずから切り拓いていった全国への販売網の成功——「北海道の果から九州の端まで全国を、広島、福岡、大阪、東京の四総局に区分し、各総局に各担当の県と地方とを案配し、各県をまた幾つかの地域に分って責任販売者をおき、雑魚一匹逃さぬような販売網」——があるようだ。
教育雑誌『銀の鈴』については広島市立図書館の紹介サイト等を参照。
目次
 序文(伊藤豊) ・・・・・・ (1)
 序文(長田新) ・・・・・・ (4)
第一章 出版都市としての広島 ・・・・・・ 1
 一、文化国家と出版 ・・・・・・ 1
 二、広島の地理的条件 ・・・・・・ 7
 三、広島の文化的条件 ・・・・・・ 10
 四、広島の経済的条件 ・・・・・・ 12
 五、原子爆弾広島市 ・・・・・・ 15
第二章 広島図書の発足と躍進 ・・・・・・ 18
 一、広島印刷の復興と充実 ・・・・・・ 18
 二、図書出版の輝かしい業績 ・・・・・・ 22
 三、全国直売網の完成 ・・・・・・ 38
 四、各種文化事業の振興 ・・・・・・ 43
 五、広島図書の現況と社風 ・・・・・・ 47
第三章 広島図書の遠大なる構想(国際的出版都市建設の夢) ・・・・・・ 51
 一、既刊出版物の充実 ・・・・・・ 51
 二、新刊図書雑誌の出版 ・・・・・・ 53
 三、出版事業の世界的進出 ・・・・・・ 56
 四、工場設備の大々的拡充 ・・・・・・ 58
 五、販売網の整備拡充 ・・・・・・ 64
 六、各種文化事業の振興 ・・・・・・ 67
 七、国際出版都市の建設(広島図書の抱く偉大なるユートピア) ・・・・・・ 68
奥付
昭和二十四年五月二十六日印刷/昭和二十四年六月一日発行/【非売品】/著者 松井富一/発行兼印刷者 大澄君人/印刷所 広島印刷株式会社 広島市南観音町614番地/発行所 広島図書株式会社 広島市南観音町613番地